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​欧米だとデンスブレストは常識

2019.11.12

マンモグラフィでは、高濃度乳房(デンスブレスト)はうまく映りません。石灰化を検出するのを得意とするマンモグラフィでは、色が重なって見分けがつかないためです。

デンスブレスト.png

(出典:GE)

厚生労働省の研究会の資料によりますと、40代の女性でデンスブレストの人は約6割近くです。それが、60代には3割程にまで減少し、70代に10%近くになります。日本人だけでなく、アジア人はこのデンスブレストの割合が、特に若い人で多いと言われています。デンスブレストの場合、癌を検出する感度が7割程度となり、極めて高濃度の場合には3〜5割になるという報告もあります。

デンスブレストの場合、マンモグラフィでは発見できない可能性があることを、患者に伝える必要性は、米国ですと現在38州にて義務付けられています。この中には、マンモグラフィを行なった後に、デンスブレストの患者にその旨を告知しなければいけない州もあれば、一般的にデンスブレストについて告知するだけで良い州もありますが、年々その対策は進んでいます。

デンスブレストについての認知度について、国別に見てみますと、GE社の2015年の調査によれば、日本はほぼ最低水準にあります。同じアジアの中国や韓国の方は欧米並みに認知していますが、日本はほぼ認知されていない結果になっています。

​ここ最近に限って言えば、ドラマで扱われたり、様々なところで取り扱われていますので、少しずつ認知度は上がっていますが、超音波検査の普及という観点からは、まだ認知度は不十分と言えます。

デンスブレスト認知率_edited.jpg

(出典:GE)

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